川北英隆のブログ

東証グロース市場と麻布台

東証グロース市場は、その「グロース(成長)」の名にふさわしい市場とするため、時価総額基準を厳しくした。当然だと思っている。
現在、上場してから10年経過後に時価総額が40億円に満たなければグロース市場から消える(上場廃止となる)。この10年経過が5年経過に引き下げられ、40億円が100億円に引き上げられる。適用は2030年以降であり、上場から5年が経過した企業に対して100億円基準となる。
この基準変更に対して「厳しすぎる」との意見もあるようだが、今どき40億円未満の時価総額で満足してしまう上場企業では、投資する値打ちがないに等しい。先日、東京の麻布台ヒルズに某企業を訪問し、この思いを強くした。
というのも、麻布台ヒルズのオフィス棟のそばに住居棟が建っていた。高層マンションである。「値段も高いのやろな」と、帰ってから調べたところ、Geminiから次のような回答を得た。要約して書いておく。
住居棟(レジデンス)は3棟あり、分譲戸数は約900戸だとか。
1K(約32?)で2億9,500万円から2億9,800万円、2LDK+S(約70?)で7億6,500万円、2LDK(約95?)で14億5,000万円、3LDK(約117?)で18億円、最上階の「アマンレジデンス東京」は最高200億円と報じられている。
以上だが、そうだとすると、40億円未満の上場企業なんて、「ネコジャラシ未満」としか思えない。早く消えてもらうのが世のため人のためだろう。ネコジャラシがなくなって悲しむ投資家というか投機家や詐欺師紛いもいるだろうが、そういう者は別の玩具でも探すのがいい。
それにしても900戸もの麻布台ヒルズの住居、誰が買ったのだろうか。中国をはじめとする外人も混じっているのだろうか。そうそう、賃貸もあって1LDK(約66?)で月額80万円だそうだ。誰が住んでるのか探りたい場合は賃貸かもね。

2025/09/29


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