
LINEを含め、SNSは使っていない。正確に書けば、高校の同窓会の関係でFacebookに登録しているが、初期の段階でしか使っていない。要するに「SNSなんて煩わしいだけ」と思っている。
7月に参加したスロベニアの山のツアーでは、旅行会社(添乗員)に「LINEで写真を送るから」と言われた。残念ながらLINEに参加していないし参加するつもりもなかったので、偶然一緒だった高校の同級生に頼んで転送してもらった。
添乗員から「LINEで写真を送る」と言われたのは2回目である。ツアー旅行ではLINEがほぼ必須になっているようだ。90%超がLINEを使っているとの調査もある。ということは、僕は絶滅危惧種なのだろうか。
そのSNSだが、本音を聞くと、多くは「使いたくない」ようだ。
9/26の日経新聞に文化庁の調査が引用されていた。それによると、10代後半の若者の70%超をトップに、50代まで、半分前後が「相手の感情が分かりにくい」と答えている。60代以上になってはじめて、「相手の感情が分かりにくい」と答えた割合が1/3程度か、それ未満になる。老人になると感受性がなくなるのかも。
「やりとりが面倒と感じたことがある」と答えた割合は、これも50代まで、半分以上が「そうだ」と答えている。この割合は、60代は40%台、70以上は30%台に減るものの、「やっばり面倒なのや」と変に安心してしまった。それと、老人はわがままだから、「適当に対応しとけ」なのだろう。
以上から、多くは仕方なしにSNSに登録するのか。SNS、便利なこともあるが、面倒なことも多い。相手に誤解を与えることも多い。SNSでない普通のメールでも文面から受ける内容と本心とが違う場合が多い。ましてや短いメッセージでは、内容によっては喧嘩になりかねない。
SNSでの礼儀作法は知らないながら、僕としてはメッセージが届く度に一々読んでいる暇なんてないなと思うから、よほどの知り合いでなければ、もしくは知り合いからメッセージが届きそうな用事がありそうな場合でなければ、多分開かないだろう。つまりSNSに大事なことが書いてあっても見逃してしまう。そう考えると、「登録しないほうがまし」となる。重要なことや緊急を要することなら、「メールか電話で連絡しろや」である。
言い方を変えると、SNSは薄っぺらい関係しか作らない。もしくはコマーシャルっぽく使われる。まあ現代的と言えばそうなのだが、やはり流行り物なのだろう。
2025/09/29