題目山からの展望に満足し、分岐に戻って妙見山を目指す。いきなり登りになったため地図を確認すると、題目山には三角点があるものの、展望台用の小ピークだと判明した。
稜線上の小さなアップダウンが続く。広葉樹林の中の道なのだが、クモの巣が多い。右手に妙見山らしき尾根が見える。反射板があり、その右側のピークが妙見山らしい。
題目山、妙見山、滝上山の3つは、宮津湾に注ぐ小さな川(如願寺川)を囲む稜線上のピークである。3つのピークを歩くと如願寺川流域の外縁をほぼ一周したことになる。流域の西端が地蔵峠付近である。正確にはその少し東側のようだが。
その地蔵峠付近で右手に車道が見え始める。如願寺川を登ってくる林道である。その林道が稜線を横切る少し手前で、右手へと斜面をジグザグに下る。林道が新しく付けられ、稜線上の峠を壊したのだろう。
車道に下りると、すぐ先、右手に赤いテープがある。妙見山へのルートである。今までになく広い道が稜線を登っていく。稜線上に設置された反射板用に道が整備されているようだ。その反射板に思いがけなく早く着いた。地形図に示された反射板が古くなったのだろう、1つ南側のピークに建て替えられたようだ。
反射板の敷地に侵入できないので、草の多い外縁部を回り込み、稜線に戻る。次のピークにも囲いがあった。撤去された施設のようだ。もう一登りすると妙見山の山頂部だった。
山頂の三角点(370.5m、点名は吉津)はコースから数歩北に入った所にある。展望は、木の間から宮津市内が少し見える程度だった。木陰で休息し、その先の下りに備えた。
分岐に戻り、左手の道を下る。急な下りを経て小さな鋭角的ピークに登る。平岩山(290m)と呼ばれている。そこから再度急な下りを経ると、天橋立の展望台に出る。10/11にアップした写真を撮った地点である。
その展望台からも下りが続く。やがてルートが左に折れ、その先で天橋立の展望台と建物に出る。よく理解できていないのだが、裏登山道、表登山道の表示が現れる。今まで歩いてきたのは裏登山道らしい。
地図を見ると滝上山の三角点(119.5m、点名は滝上公園)の地点でもある。地図アプリとGPSで三角点を探すと、展望台の建物の横に埋められていた。
その先は観光用のコースとなり、階段が多くなる。石仏が何箇所かにある。天橋立を拝むための昔からのコースだったのかもしれない。最後は如願寺に下った。その横に山王宮日吉神社がある。ともに宮津藩の庇護が厚かったとかで、とくに山王祭は宮津最大のお祭りらしい。
日吉神社から下り、市役所の前を通って宮津駅に戻った。宮津駅を出たのが12時15分、戻ったのが16時10分だった。福知山経由で京都に戻る特急の発車時間が16時半頃だと勘違いしていて、16時2分の特急に乗れなかった。それにしても4時間近くかかるとは、想定外だった。
上の写真は妙見山の山頂、下は滝上山の三角点である。
2025/10/12