川北英隆のブログ

竹枯れ

最近、竹藪の枯れているのを目にすることが多い。新幹線に乗っていると目立つし、福知山線の三田を過ぎても何箇所か枯れていたと記憶する。そんな中、読売新聞に「外来種の蛾の猛威」との記事があった。
京の筍が蛾の幼虫に被害を受けているとの読売新聞の記事である。シナチクノメイガの幼虫が竹の葉を食い尽くし、食い尽くされた竹が枯れるらしい。愛知、大阪、東京などで確認されていたのが、京都でも見つかったとある。
車窓から見る枯れた竹藪の原因が何かは特定できない。山を歩いていて確認できたのは、花が咲いて枯れた竹藪である。植えて100年くらいで竹は花を咲かせ、枯れる。昭和100年を迎え、日本の竹藪も老化の時期を迎えてた可能性がある。
もう1つは竹藪の手入れが悪くなったことである。筍を取るにしても、実は勝手に生えさせるのでは堅い筍しか出てこない。竹藪に薄く土を敷いて、筍の先が地面の上に出るか出ないかの瞬間に掘るのが本来の方法である。
古くなった竹の処分も大変である。僕には経験がないのだが、竹をチェーンソーで倒すのは普通の木よりも危険が伴うとか聞いたことがある。
このため、老齢化した農家では竹藪の手入れをしなくなるのだろう。手入れされない竹藪には病虫害が広がるとか。Geminiに聞くと、カビの一種が引き起こす「てんぐ巣病」が拡大しているとか。竹の枝が異常に密集するとある。このような竹藪はまだ確認したことがないので、次に山を歩いた時に注意してみたい。
日本の春の味覚、筍も徐々に追い詰められているのか。秋の味覚、マツタケは絶滅危惧種になり、家庭の食卓から消えた。イカもサバも不漁だと聞くと、日本の味覚全体が絶滅危惧かと思ってしまう。

2025/10/19


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