川北英隆のブログ

大阪の茶臼山

芦原橋から環状線に乗り、天王寺に戻った。天王寺はよく使った駅ながら、もはや50年も昔のこと、どうなることかと思った。しかし駅に大きな変化は感じなかった。中央改札口から駅の西側に出ると、あべのハルカスを含めてビル群が変わっていた。当然か。
南北の大通り(谷町筋)を挟んで向かいに天王寺動物園であり、それを含めて一帯が天王寺公園になっている。その北東の端に茶臼山がある。
どう行けばいいのか調べていなかったので、まず茶臼山の東側を目指して谷町筋を北へと歩いた。「山」らしきものが近づいてきたので適当に西に折れたのだが、フェンスで仕切られて公園に入れない。結局は公園の北端まで歩き、西に折れた。すぐに公園の入口があり、その奥が茶臼山への階段だった。
階段を30段くらい上がり、右に折れて斜面を20歩程度だったか登ると、そこが茶臼山の山頂だった。展望はない。標高26m、古墳だったとの説が有力ながら、疑問も呈せられているとのこと。それよりも知られているのは、大阪夏の陣の時、真田幸村が茶臼山に陣を置いたことだろう。冬の陣には徳川家康の本陣が置かれたとか。
山頂からは南に下りた。池(河底池)があり、赤い橋が掛けられている。通天閣が見える。「近いのや」と、はじめて見たこととあいまって少しばかり感動した。池を渡ると茶臼山がこんもりとした森に見え、「山」を主張していた。
公園内を南に歩き、大阪市立美術館の横を通り、東に折れて天王寺駅に戻った。途中、廃屋化したラブホと段ボールの横でタバコを吸うおっちゃんがいて、その昔、公園の南側にブルーシートの家が多かったことを思い出させた。
写真、上は茶臼山山頂、下は河底池からの茶臼山である。
20251022茶臼山山頂.jpg

20251022天王寺公園からの茶臼山.jpg

2025/10/22


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