川北英隆のブログ

山での危険・番外編-2

「その2とは、いくつ番外編があるのや」というところだが、思い出すのだから仕方ない。そんな番外で怖いものに自然現象があった。高い冬山には滅多に行かないから、怖いのは雷と水だろうか。
夏山で怖いのは雷である。近くで落ちたというのはないのだが、追いかけられたことがある。越後にある百名山、平ヶ岳だった。3人で登頂して展望を楽しんでいると、西の方だったか、怪しげな雲がある。「早く下山しよう」と急いだのだが、途中でほとんど追いつかれ、雷雨が始まった。それが激しくならないうちに登山口に何とかたどり着いた。バスを待っていると激しい雨になった。
番外編その1で登場した兎岳の避難小屋で泊まった理由も雷である。本当は聖岳を越し、聖小屋でちゃんとした宿泊をしたかったのだが、疲れていたこともあり、雷が鳴り始めたのを幸いと避難小屋に入った次第である。
雨といえば、九州の涌蓋(わいた)山に登った時には酷かった。出張のついでだったこともあり、小雨ながら決行したのだが、途中で予想外の大雨になった。9月初旬で寒くはなかったものの、山頂直下の登山道が沢になった。雨具は役に立たず、下山途中の牧場か何かの有刺鉄線でズボンがかぎ裂きになった。バスを待つ間、公衆温泉に浸かりながら濡れた登山服を干したが乾かず、由布院に向かう途中の列車の中で着替えた。多分、駅のコインロッカーに出張用の荷物や着替えなどを預けていたのだと思う。
大文字山でも登山道が沢になる経験をした。雨の日、どうなるのか体験するため、わざと歩いたところ、沢になる箇所があった。こちらは半分楽しんだので、番外編ではなく、ついでに書いただけである。
稀に行く冬山や積雪の春山では、経験が少ないので緊張するが、大した危険は経験していない。思わぬ雪に遭い、途中で引き返したことはある。
そうそう、韓国の雪岳(そらく)山の稜線で強い冬の季節風が吹き、それが石を巻き上げ、何個も体に当たったのを思い出した。リュックを盾にして歩いたように思う。
強風といえば、福島の吾妻連峰の一切経山でも吹いた。冬の始まりを告げる雪混じりの風を避けつつ、這うようにして三角点にタッチした。
そんなにしてまで山頂を目指すなんて、自分を「漫画やな」と思い、目を点にしつつ見つめてしまうのだが。

2025/11/29


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