川北英隆のブログ

根古峰へ

南海高野線には以前、帝塚山にある(立入禁止で登れなかった)帝塚山を目指して乗ったことがある。電車が河内長野で停車した時、カミさんの友達、長尾・金澤美恵子さんが住んでいたことを思い出した。
紀見峠の南側、紀見峠駅で降り、はるばる来た割には近いと思った。南海高野線が速かったからだろう。駅の改札の外で同行の2人と出会い、出発なのだが、駅前といえども人がいない。同じ電車に乗って岩湧山に向かう人もいない。
駅前の細い車道を北へと歩く。すぐに線路を渡り、600m少し歩いて橋を渡る。途中、三石山へのルートに間違って入ってしまったのは、狭い範囲しか見えないスマホ地図頼りの欠陥露呈である。
橋を渡った先で国民宿舎からの道を合わせる。そのすぐ先で小さな沢を渡り、車道は西を向く。しばらくの間、金剛山、紀見峠を経て和泉葛城山方面へ伸びる和泉山地のすぐ南側の谷を歩くことになる。植林の中、車道を1.3キロほど歩くと、右手に山側へと登るコンクリート舗装の道が見えてくる。稜線へのルートである。
よく手入れされた植林の中の登りだった。舗装は途中で終わり、傾斜が急になる。広葉樹が多少混じるものの、植林続きのまま稜線に出た。「岩湧山三合目」の大きな表示と多数のベンチがあった。標高650m地点である。
後は稜線歩きなのだが、稜線上の最初の登りは標高差100mほどある。登り切る少し手前、右手に踏み跡がある。根古峰山頂への分岐である。その踏み跡に入り、山頂を目指す。植林から離れ、広葉樹の中を歩いて小高いピークに向かったのだが、再び入った植林の中のピークには三角点がない。GPSを頼りに三角点を探り当てた地点は、小高いピークから少し離れた緩やかな斜面の途中だった。
三角点(749.3m、点名は加賀田)に到達したことに満足したものの、今まで見た三角点の中で一番不思議な場所にあったことが謎として残った。根古峰全体が、かつては刈払われたピークだったのか。
写真、上は岩湧山三合目、下は根古峰の三角点である。
20251116岩湧山三合目.jpg

20251116根古峰三角点.jpg

2025/11/16


トップへ戻る