
住吉山から下り、八千種(やちくさ)小学校と幼稚園の間を通り、変則五差路に出る。そこから南東方向へと細い車道を歩くと、すぐに道は南に向く。そのまま歩き、県道410線を横切り、鍛冶屋の村落に入った。この村が、次に目指す飯盛山の西麓に位置する。
村に入り、東へ歩いて飯盛山の登り口である神社(鍛冶屋熊野神社)を探すだけと予定していたのだが、障害が待っていた。飯盛山の縁を通る道路の工事である。法面の工事だとかで、土砂崩れ対策だろう。人も通れないとか。仕方ないのでGPSをフル活用し、道の複雑な村中をぐるっと回り、八千種グランドの北側にある登山口に出た。
飯盛山は地元では春日山と呼ばれ、全体が山城だったであったらしい。だから登山口には「春日山登山口」と表示されている。道は整備され、幟も立ててあるから迷うことはない。
林の中の道は途中で分かれる。南の方に曲輪跡があるらしく、右手がその道、左手(北東)が山頂への道である。
分岐から山頂へは階段になっていて、しかも急である。とはいえ標高差60mほど(登山口から山頂までは100mほど)、傾斜が緩むと木のほぼない(常緑広葉樹が2本ばかり残された)山頂部だった。まずは北側にある三角点(197.5m、点名は北飯盛)を確認した後、展望を楽しんだ。
飯盛山とほぼ同じ高さの住吉山が少し低く見えた。西側には七種山(なぐさやま、683m)が見えるとあったが、背がそんなに高くないので明確には分からず、「あの尖ったピークがそれかな」程度だった。その奥に雪彦山があるはずだが、見えるのかどうか。山の名を同定するアプリをスマホに入れようかなと思ってしまった。
山頂からは北側に下った。登りと同じように整備されてはいるが、階段があり、段差が大きい。下り終えると北側のコブ(小飯盛山)との鞍部に出る。小飯盛山へのルートもあるが、寄らなかった。鞍部から左に折れ、熊野神社に向けて下った。神社の手前にお寺(西邦寺)があり、そこに登山口の表示がある。
神社の前の車道を北へ下るのが溝口駅への最短コースながら、工事中で通れない。一度村中に戻ってから西へと歩き、適当に北側の県道410号線に出た。後は道なりに西へと歩くだけ。
高速道路(播但連絡道路)をくぐり、市川を渡り、坂を上がると播但線の溝口駅だった。列車は30分に1本程度ある。姫路に出て、新快速を使って京都に戻った。
写真、上は飯盛山の山頂、下は下山して見た飯盛山である。


2025/12/06