川北英隆のブログ

天下台山

姫路駅で新快速を降り、岡山行きの普通に乗り換えた。ホームが異なっていたのには戸惑う。その普通は、通勤・通学時間帯だったこともあり、座席がほぼ埋まっていた。
相生で降り、南口に出る。2016年8月、相生駅から赤穂線に入り、日生(ひなせ)の一等三角点、烏泊山に登ったことを思い出した。出雲での福間氏の追悼に向かう途次だった。
駅の南口はJASRIのSPring-8の見学時(24年7月)と変わらず立派で、タクシーが待機しているのだが、その割に人が少ない。
駅から南西に歩き、天下台山の登山口を目指す。最初は北側の登山口から尾根を南に登り、下りはほぼ並行した谷沿いコースをと思っていた。と、地図を見ながら歩き始めてすぐに、西側にも登山口があることに気づいた。そこから登れば、天下台山の西側と北側の姿を見ることができる。そう思い、コースを変えた。これが良かった。
地図を見ながら適当に町中を歩き、古池(という町)から天下台山の西側、峠越えの車道に入った。それなりに車の通行が多いので要注意ながら、700mほど歩くと峠に着く。
左手に車道が分かれ、「天ヶ台山 水戸大神」の表示がある。その先に駐車場があり、登山口である。
登山口からの道は広い。天下台山は修験の山で、山頂近くに水戸大神がある。その神社へのメインルートがこの西側のコースである。石の鳥居をくぐり、軽四が通れる程度の広い道を歩き始めると、右下に建物が見える。荒神瀧不動明王のお堂である。下る道を右に分けるが、当日は盛りだくさんの予定だったのでパスした。
コースは谷沿いだった。途中から道幅が少し狭くなり、小さな岩を踏むようになるが、それでも整備が行き届いている。道が少し深い広葉樹林の中に入ると行者洞に出る。修験のために掘られた洞で、昭和30年代まで修験者が常住していたと書かれていた。
その先にシシオドシがある。水戸長命水が源泉のようだった。もう少し登ると水戸大神参拝道の表示があり、左手に道が分かれる。天下台山の神様なのでパスしてはいけないと思い、その道に入った。5分もかからず赤い鳥居をくぐり、弁財天に着く。そのすぐ上に水戸大神が祀られていた。大きな岩が神様らしい。神社の横の木の間から相生湾が見える。
鳥居まで戻り、数歩先で左手に折れる。ほぼ水平な道を歩き、先に分かれた登山道に戻った。後は山頂に登るだけと思っていたところ、やはりすぐ先に分岐があり、「北尾根 とんび岩コース」と表示されている。「これを下ればいい」と確認し、山頂へ向かった。
直登気味の行者道と何回かクロスしつつ、南北に長い頂上部に出る。反射板の先が頂上だった。山頂部には岩があり、その手前に三角点(321.1m、点名は相生)がある。山頂から家島から小豆島の素晴らしい展望を楽しんだ後、下山はとんび岩コースにした。
このコースも整備されているが、水戸大神へのコースほどではない。しかも、長くはないが岩場含みの登りが3個所ある。最後がとんび岩への登りである。それを越すと、墓地横の住宅地(那波野)の登山口だった。後は地図を見ながらほぼ西へ、相生駅に向かえばいい。
写真、上は天下台山の山頂、下はとんび岩から見た山頂部である。
20251213天下台山山頂.jpg

20251213とんび岩から天下台山方向を.jpg

2025/12/13


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