
相生から姫路行きに乗り、網干に戻った。高校生が試験期間中なのか、電車がラッシュ並みだった。11時から14時台の電車の本数が1時間に1本なのも影響している。混雑を分けて何とか網干で降り、北口から駅を出た。目の前に丘があり、その右端が朝日山山頂だった。
相生からの電車中でルートを決めていた。丘の西端から登り、山頂に達した後で北に下れば、次の壇特山が近い。
駅から細い車道を北へ歩いた。右手に用水路が沿うになり、丘も近づく。その丘へと、水路をコンクリート橋で渡り、階段を上がる。上は広場になっていて、奥に神社がある。厳島神社と武大神社とが太子町糸井地区の村社として一緒に祀られている。
昼近かったので、広場に腰を下ろし、次に登る壇特山を眺めながらの昼食にした。一角で柿がたわわに実り、人も熊も食べないから、やわらかい日差しにピカピカ輝いていた。
食事の後、神社を拝み、奥の広葉樹林の中を登った。数分で小さな丘の山頂部に出る。木々がなく、公園になっていて東屋やベンチがある。三角点(44.2m、点名は糸井)もあり、地元では糸井山と呼ばれているらしい。
ただし前々回に書いたように付近の行政区分は複雑で、三角点の場所は姫路区網干区であり、先の神社は揖保郡太子町である。しかも国土地理院の地形図をよく見ると、どうも神社付近の市町村境界線が間違っていそうだ。つまり、グーグル・マップでは神社は明確に太子町に入っているのに、地形図では神社の建物が微妙ながら姫路市側にある。神社が糸井地区の村社だったのなら太子町側のはずである。
それはともあれ、公園を進み、糸井山を下って鞍部に出た。車道が入り込み、その道がヘアピンを描いて朝日山の山頂部まで続いているようだ。鞍部の車道の奥に階段があり、それが朝日山への歩道入口である。歩道は車道を横切りつつ、朝日山の南側へと続いている。
歩道を登り切ると左手に石段と仁王門が現れる。その石段を上り、上部の大日寺の境内に出た。大きな寺なのだが、寂れた感がある。その寺の左手に進み、常緑広葉樹の多い林の中に入ると、右手に石段と石の鳥居がある。上がると社があり、朝日聖天(歓喜天)が祀られている。朝日山山頂(88mの独立標高点峰)でもある。
後は仁王門下まで戻り、朝日山の東側を巻くように下った。広い道で、竹林沿いに続くのだが、その竹が倒れ、荒れていた。分岐があり、広い道は左に折れ、朝日山の北側へと続く。下山は直進である。細長い広場のような場所に下り、もう一度数歩下れば住宅街に出る。これで朝日山を越えたことになる。
写真、上は網干駅北口付近から見た朝日山(山頂は右側)、中は大日寺仁王門の屋根と瀬戸内海、下は山頂の朝日聖天である。



2025/12/14