
朝日山から下ると壇特山が近い。大雑把な計画を立てた時には朝日山と稜線続きかなと思っていたが、実際は住宅の中を北東へと地図を見ながら適当に歩く。朝日山と壇特山の鞍部(標高12m)からの車道を斜めに横切ると登山道の表示がある。
その表示に従い、北に向かって墓地横の細い車道を歩く。100mほどで、右手の斜面上に神社が現れる。岩村稲荷大明神と建速神社である。それを拝み、裏へと登っていく。送電塔の横を通って登ると、古墳の表示がある。壇特山古墳群である。
稜線沿いに常緑広葉樹の目立つ林の中を登る。太子町と(揖保乃糸の)揖保川の山々が見える。古墳の横を通りながら高度差100mほどを登れば、山頂だった。
三角点(164.8m、点名は壇特山)がある。山頂部は切り開かれ、北側を除いて見渡せるが、とくに西の太子町、南の瀬戸内海の展望が良い。展望台もあったが、それに登る必要性を感じなかった。
山頂部の東側には小さなくぼみのたくさんある岩が横たわっている。馬蹄岩と呼ばれ、くぼみは応神天皇の杖跡とか聖徳太子の乗馬の蹄跡とかの伝説がある。いずれにしてもこの岩の上が三角点よりも少し高い。
壇特山からは北東に向かって尾根を下る。ナラの多い落葉広葉樹の林の中の道である。脇道も多いが、今回は尾根伝いに歩いた。最後にジグザグに大きく下り、壇特山の北東部へと下った。半分放置されたような社(川島荒神社)の横に出た後、もう一段下りると川島側の登山口だった。
なお下る時に新幹線が通過する音がした。壇特山の北側に新幹線のトンネルがある。
写真、上は前回書いた厳島神社・武大神社前の広場からの壇特山、下は壇特山山頂である。


2025/12/14