
北山から峠まで戻り、数歩西に下りれば城山への入口(楯岩城跡登山口)である。広い道が付けられ、堆積していると表現してもいいほど厚い落ち葉がその道を埋めていた。
入口付近は送電塔の巡視路のようで、すぐ上に鉄塔があった。それを過ぎると尾根上の山道に変わった。広葉樹林の中、落ち葉が多く、慣れていないと踏み跡がわからないくらいだった。急登の箇所には踏み跡が複数あり、GPSで位置を確認した。
古墳の石組跡だと思える箇所があり、それを過ぎると大きな石が目立つようになる。山頂部はそのすぐ先だった。木々を少しだけ伐採した広場状の箇所に、一等三角点(249.7m、点名は大山)がある。展望はない。
その山頂部の樹林の中を東に歩くと小さなアンテナ施設がある。その手前に大きく平らな岩があり、その上に「楯山城大山櫓跡」の表示があった。地形図によると、この部分が三角点の場所より少し高く、250mある。とはいえ、こちら側も展望はほとんどない。
三角点に戻り、少し下った先で右(西)に折れる。城山へのメインの登山道である。テープが多い。しばらく下ると車道に出る。北山と城山の鞍部から続いている道で、アンテナ施設の整備用に付けられている。
その車道の先に楯山城の本丸跡がある。アンテナ施設があり、展望台になっていた。北から東にかけ、山並みがよく見えた。遠くに白い山があり、氷ノ山かと思えた。東側で目立ったのは、明神山の一際尖った山容だった。
本丸跡から下ると土塁跡に出る。この付近、南尾根に引き込まれやすい。後はしっかりとした道を坦々と下るだけである。植林の中に入り、若王子神社に出る。その先に獣除けがあり、そのすぐが上太田の村落だった。
写真、上は城山の一等三角点、下は次に登った馬山からの城山山頂部である。左の高くて平らなピークが三角点のある山頂部、右の尖ったピークが本丸跡である。


2025/12/19