川北英隆のブログ

前山往復とスマホ見

馬山を往復し、いよいよ太子町の中心部に向かう。下山した王子村落からの場合、南西へと歩くのだが、付近の道は基本的に碁盤目状なので、適当に南と西を組み合わせる。
太子町の目的地は斑鳩寺であるが、その前に前山(87m)を越える計画だった。歩いていると小学校があった。北側を通ったので表示を見ると「太子町立龍田小学校」とある。
奈良の法隆寺があるのは斑鳩町で、そこには龍田神社をはじめ「龍田」が散見される。中高の友達が住んでいるのは斑鳩町龍田だと記憶している。何から何までではないが、太子町には斑鳩町を写した雰囲気がある。
龍田小学校を過ぎ、県道424号線に出て南に歩くと、正面左に前山のちょこっとした姿がある。県道が前山と東隣の丘(名は松田山、太子町総合公園のある丘)との鞍部に向かって上り始めた地点に、西へと家並みに入る道路があったので、それに入ってみた。
50mほど歩くと南に折れる道路があり、その横にいかにも前山へ登っていきそうな地道があった。「これや」と入ったところ、道は植林の中に入り、小さな祠に出た。荒神社である。
道はそこまでだった。山頂は祠の南西にあるのだが、踏み跡らしきものがない。とはいえ高度差は50mほど、適当に登るのかと植林の中に入った。すると南に向かって踏み跡らしきものがある。歩きやすいのでそれをたどり、前山の真東付近に出たところ、小さな尾根になっている。
その尾根を山頂めがけて登った。尾根には灌木があり、踏み跡らしきものもないに等しかった。高度差は40mほど、あっという間に山頂に出たと言いたいのだが・・。
位置を確認するためスマホを見つつ登り始めたところ、足首の少し上、いわゆる弁慶の向こう脛付近に痛みが走った。低い切り株に脛が当たったわけだ。「スマホ見歩きは事故の元や」と、いつも文句を言ってる自分自身が事故に合うとはと、おかしいやら痛いやら。
山頂は広葉樹の林の中だった。三角点(86.8m、点名は佐用岡)と「前山」の名札だけがあった。
帰りは往路を戻った。稜線上を戻り、そのまま東に突っ切れば道路に出るかもとは思ったが、不確かなことは止めにした。尾根を下る時、登りとは少し別の箇所を下りたのか、古墳の石組みらしきものを見たのに満足した。イノシシの休場(ねぐら)らしき跡が2つあった。
祠に戻り、前山の東側の道路を歩いて登山口がないかと偵察した。先の東尾根は道路との境が防護壁になっていた。山へのルートは、一瞥したところ、なかった。防護壁のないところは民家の庭になっていて、「ごめんなさい」と通る必要がありそうだった。結論は、尾根をそのまま東に突っ切らなくて正解のようだった。
写真、上は北側から見た前山、下は前山の山頂である。
20251220前山を.jpg

20251220前山山頂.jpg

2025/12/20


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