
前山の南に下った後、西へ斑鳩寺を目指して歩いた。このルートを使うと、前山は斑鳩寺の真東付近にあるから、寺の仁王門から南に伸びる道に出られる。つまり正門が近い。
斑鳩寺の境内を参拝した後、仁王門から出て南にある太子山に向かった。この丘、当初は予定していなかったのだが、展望所になっていることと、三角点があることを斑鳩寺で知った。
仁王門を出て南に歩くと太子山にぶつかる。その麓の細い道路が西国街道である。北山の南側を通っていた西国街道が、斑鳩寺の南側へと続いている。付近に鵤宿(いかるがしゅく)があったとか。
西国街道を東へ100mほど歩くと交差点に出るので、それを南へ折れる。すぐに太子山へと続く道路があるので、それを上がっていく。道路は丘の南側を巻いている。展望を楽しみつつ山頂部に出ると、東(法隆寺の方?)を向いた聖徳太子像があった。
三角点(47.2m、点名は立岡山)は山頂部の北東、ベンチ横の草むらの中にあった。次に登る予定の104mの丘は、地形図には立岡山と記されているが、その「立岡山」という名は、点名からすれば元々、斑鳩寺の南にあるこの47mの丘に付けられたのだろうか。Geminiに調べさせると、この説明が有力なようだ。
斑鳩寺の姿を確認した後、山頂部の南西側にある歩道を下った。次の立岡山へは中学校の東側を南に歩き、新幹線の北側の道を登る。少し先に立岡天満宮(旧岡ノ峰八幡宮跡)があり、一般車はその横の駐車場までである。
その先も車道が続き、当日は草と灌木の伐採が行われていた。山頂部にある水道施設用の車道だから手入れがされているようだ。登り切ると水道施設の南東側に出た。瀬戸内海が見える。施設の周囲を少し歩けば北側の見える箇所があり、そこに斑鳩寺の姿があった。
山頂(104m)には三角点がない。展望を得つつ小休止の後、山頂部の南側の歩道を下った。途中までは整備されているのだが、下るとともに道が少しの間2つに分かれ、わかりにくい箇所があった。下り切ると住宅地の横の駐車場だった。
その後、網干駅を目指して歩いた。前回歩いた朝日山の登り口の村、糸井の名の由来となった「糸の井」に立ち寄ったが、井戸は鉄板で塞がれていた。
山陽本線の電車の本数は網干から多い。姫路に出れば新快速も頻繁に出ている。駅前の山陽百貨店で名物の焼きアナゴを買い、京都に戻った。
写真、上は太子山の聖徳太子像、下は下山してからの立岡山である。水道施設が山頂に見える。


2025/12/20