川北英隆のブログ

室生山を往復

龍穴から先も林道は舗装されている。林道が東を向き、沢を渡る。橋の右手に、渡った沢沿いに続く道がある。605mの独立標高点峰への道らしい。
室生付近は林業が主要な産業であるため林道が発達し、植林も手入れされている。ただし最近は間伐が行き届いていないようだった。
橋を渡ってすぐ、林道は西北を向くようになる。沢沿いに上がり、もう1本林道を分けた後、小さな峠を越す。ここでメインの林道は右手(北)へと沢沿いに下っていくのだが、室生山へは左の林道に入る。
このサブの林道は、最初は室生山東峰(652m)の北側を巻くように付けられ、東峰からの小さな稜線を越えた後は西側を巻くように緩やかに下っていく。舗装は基本的に消える。
なお、稜線を越える付近には大きなシダの葉が道路脇に茂り、そのシダの間を上がる踏み跡がある。東峰へのルートであり、それを下る予定だったため、様子を確認しておいた。
東峰の西側を巻きながら下ると峠に出る。室生山東峰と本峰との鞍部であり、林道は鞍部から北へと谷沿いに続いている。室生山へ登るには鞍部で林道と別れる。
まずは本峰である。広葉樹が目立つ林の中、標高差50m少しを直登し、ピークに達する。そのピークの手前から北へ折れ、稜線を歩く。大きなモミとヒノキが目立つ。室生寺が所有しているので自然林が守られている。ただし稜線の東側は植林である。
軽く下り、登り直すと室生山の山頂だった。621mの独立標高点峰である。展望はといえば、ないに等しいのだが、西には室生川付近が木の間から少し見える。稜線を歩く時に気をつけていれば室生寺の境内付近らしき姿もある。
山頂で昼食にした後、往路を峠まで戻った。次に峠からそのまま東に登る。踏み跡を50mほど歩き、左に折れ、下り気味に稜線を進む。後は灌木(アセビ)の多い踏み跡を登るだけである。赤いテープの印も多く、迷うことはない。
山頂は652mあるとのことだが、独立標高点はない。植林の中、展望もない。山名のプレートに室生山東峰(焼山)とあった。
下りは先に見つけておいたシダの間の踏み跡を経て林道に出るのだが、これがわかりにくい。そもそも山頂からどう下るのか、GPSで確かめる必要があった。後は北西に尾根を下るだけなのだが、踏み跡が灌木で塞がれ、しかも登りにあったテープはほぼないに等しかった。何回かGPSで確認しつつ、シダの間を下り、林道に出た。
後は往路を室生寺まで戻った。龍穴の上の605m峰(竜王山と呼ばれる)には寄らなかった。室生寺に出るとバスの時間まで40分程度あった。その時間を利用して室生寺を参拝した。子供の頃と違い、室生寺の仏像は素晴らしいなと思えた。
写真、上は室生山本峰(西峰)、中は東峰、下は室生寺付近からの室生山である。
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2025/12/27


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