川北英隆のブログ

郡山へ年末の買い出しに

京都に来てからなのか、正確には思い出せないながら、少なくとも両親がいなくなって以降はほぼ毎年、年末には郡山の実家に行っている。両親の墓に行くわけでもなく、主たる目的は食べ物である。
今年も郡山に行った。もちろん庭の手入れをし、玄関の掃除もするのだが、年末にはあくまでもついででしかない。
具体的に何を目的としているのか。
1つは、お稲荷さんとして全国的に名高い源九郎稲荷の横というか門前というか、そのお菓子を作っている中嶋源九郎餅本舗に寄るためである。この中嶋のつき餅を食べたら他の生半可な餅なんて食べられたものではない。だから、いつも正月用に買っている。
ついでに、羊羹である。採算に合わないためらしいが、年末くらいにしか作らないとか。実は昨年の年末には並んでいなかった。小豆の高騰によりついに製造を止めたのかなと思っていたら、今年は並んでいた。急いで買った。
もう1つは蒲鉾である。中嶋のすぐ近くに山根蒲鉾店がある。奈良県で営業をしている蒲鉾店の数軒の中の1つだとか。とはいえ山根が蒲鉾を作るのは年末だけらしい。大量生産の蒲鉾しか普段は売れないのだろうが、山根の蒲鉾を食べたらスーパーで売っているものなんてクズでしかない。
そもそもすり身が違う。子供の頃でさえ山根のしか食べなかった。当時はカネテツの蒲鉾を「てっちゃん、てっちゃん、かねてっちやん」とテレビコマーシャルしていた時代だったため、一度だったか母親が買ってきたものの、二度と登場しなかった。今でも山根では普段はごぼう天を買って帰るのだが、おでんの具にするのはもったいなくて、いつも生でボリボリ食べている。
以上、わが家の年末の恒例行事、郡山への買い出しの巻だった。店の名は、すでに部分的に登場しているは思うが。

2025/12/28


トップへ戻る