
AI関連企業の株価が上昇している。バブルだと称されるほどに上昇した企業もある。その代表はエヌビディアだろう。では、今からAI関連企業に投資するのでは遅いのか。この点を少し考えてみたい。
最初に、AIが世界を大きく変えることは確かだと確認しておく。AIの登場と発展により、将棋や囲碁の世界が激変した。AIがプロ棋士よりも圧倒的に強くなり、今やプロがAIを使って日夜研究している。将棋は、すでに中盤まで相当部分が研究されてしまい、終盤力の勝負になっている。囲碁は将棋よりも複雑なため、そこまで至っていないのだが、それでも序盤の研究や部分的な対応への研究が相当進んでいるようだ。
とすれば、企業がAIに対応するのは当然至極である。対応しないと一気に取り残される。「雇用が・・」と言っても仕方ない現実が到来している。
まだまだ社会のAIによる変革は始まったばかり。そうだとすれば今から長期の観点で投資をしても(僕のような後期高齢者には無理かな)、もちろん株価の下落は覚悟しなければならないものの、どこかで下落を取り戻し、利益が得られる。そう思っている。
現実を企業から見ればどうなるのか。まずエヌビディアのような半導体基盤を作っている企業の場合、競争の激化が確実に到来する。とはいえAI基盤への需要全体が急速に伸びるのも確実である。
かつてのパソコンとインターネットの発展がインテルの業績を伸ばしたのと似ている。エヌビディアは、大失態を犯さないかぎり伸びるだろう。もちろん、足元での株主の大きな期待に応えられるかどうかはわからない。いずれにせよ、エヌビディアとその競合企業に注目する必要がある。
AIの基盤が整ってくれば、それを使ったソフトウェアが重要になる。インターネットの普及がスマホと携帯電話通信網の発達を生み出したことを思い出したい。現在は検索部門(情報入手と表現したほうが正確)の競争が激化している。
そこでグーグルのGeminiを使ってみたところ、必要十分に近い(100点ではないが、追加で質問をするとほぼ満足のいく)答えが得られる。グーグル自身、囲碁の世界でプロを負かした最初のAIソフトを生み出しているうえに、様々な科学技術部門でのAIを用いた研究開発に力を注いでいる。注目したい企業の1つである。当然、この分野では他にも注目する企業が多くあろう。それこそAIに質問すべきである。
もう1つは企業の特定ニーズに対応するAIソフトウェアの開発企業である。既存のソフトウェア会社は技術者をたくさん抱えている。だから経営さえしっかりしていれば、AIソフトウェアを開発し、そのソフトを技術者の不足企業へ供給することが可能となる。大きなビジネスチャンスでもある。この筋書きに乗った企業かどうかは確信がないものの、すぐにIBMの名前が浮かんでくる。他にも多くあろう。
もっといえば、大企業にはAIに強い技術者がいるはずである。その技術を使い、生産やサービスの提供に革新をもたらす企業が生まれよう。ロボットもAI化して進化しよう。いわゆるフィジカルAIの発展である。これらにいち早く取り組み、成功する企業が登場すると予想できる。
注意が必要なのは、どの企業がAIの世界でトップ企業になるかは誰も予想できない。とすれば、可能性のある企業を複数社選んで分散投資するのが本筋である。多分、日本企業が何社は入るだろうが、(中国はわからないので横に置き)多くはアメリカ企業になると考えている。しかもアメリカ株は1株から投資できる。分散投資には最適である。
残念なことに日本の株式市場は、いろんなところで書いて喋っているように、投資単位が100株と大きすぎて分散投資には向かず、AIの潮流にも取り残されそうなのだが。
2026/01/24