
静岡のホテルは駅近くだった。1月は観光シーズンでないのか、それとも中国からの旅行者が制限されてしまったからか、宿泊料が昨年秋の半額近かった。それに喜んだわけでもないのだが、タクシーを使って日本平に行くことにした。
日本平から久能山東照宮へのロープウェイの始発は9時10分である。(大したことのない駅弁を避けるため)昼前に静岡駅に戻って食事し、京都に帰ることを想定すると、ロープウェイの始発の前に有度山を登っておくことが望ましい。バスはロープウェイの時刻に合わせて出るため、行きはタクシーとなる。
タクシーの場合、静岡駅から乗るよりも東静岡駅からの方が少し安くすむ。その東静岡駅は跨線橋の上が改札になっていて、何と富士山と南アルプスがばっちり見えた。駅からの眺めとしては最高である。
駅の南口に下るとタクシーが1台待っていた。それに乗り、日本平を告げた。観光客が多いのだろう、運ちゃんがうるさいくらいに説明してくれた。ロープウェイの日本平駅前で4100円を払って降りた。駅前は大きな駐車場になっている。
駐車場から東側の丘へと上がった。大きな電波塔のある丘には吟望台という石碑ある。かつての展望台らしいのだが、周囲に灌木が茂り、今は目隠しされている。その代わり、電波塔を囲んで展望回廊がある。
展望台から北へ下り、駐車場に出た。ロープウェイ駅前よりも大きな駐車場である。高校時代の時、どちらの駐車場に車を停めたかは定かではないが、坂の角度からしてロープウェイ前だった可能性が高い。
駐車場からパークウェイ(普通の車道)に入り南へと下った。300mほどで谷に出る。車道は東にカーブする。傾斜のない車道を250mほど歩くと右手に地道が分岐する。これが有度山への道である。
かつて別荘として使われていたのか、道は車の入れる広さがあり、奥に廃屋がある。それを過ぎると林の中の山道になる。登るとすぐに稜線に出た。
東に林の中を歩くと有度山の山頂だった。山頂付近は少し切り開かれ、駿河湾と伊豆半島の展望があった。三角点(306.7m、点名は村松村)はその少し手前にある。
山頂には三角点とは別の石柱があった。刻まれた文字が読めなかったのでGeminiに質問したところ、「超然台」とのこと。1948年、ジャーナリストの徳富蘇峰が日本平を訪れて感動し、4つの展望台を命名したという。その1つが超然台、もう1つが先の吟望台だと。
往路を戻り、展望回廊で360度を眺め、ロープウェイ駅に向かった。なお。吟望台から見ると有度山はすぐ横にあり、高さもほぼ同じ。かつては尾根伝いに行けたと思うのだが、今は笹薮で難しいようだ。
写真、上は有度山の山頂、正面に超然台の石柱がある。下は吟望台から見た有度山である。


2026/01/12