川北英隆のブログ

猫の手も労働力の変

労働力不足が深刻化しているとか。当たり前だろう。日本が高齢化していること、どうしても人手のいるインバウンド関係での飲食業の活況、ブラック的労働の排除などを考えると、労働力の不足は当然である。それなのに対応は矛盾だらけ、自己崩壊である。
子育てや介護はちゃんとしたい、インバウンドは増やしたい、かといって賃金の高騰は避けたいなんて、贅沢すぎるし、政府は事業主の言いなりである。その政府は外国人労働者をなし崩し的に増やそうとしてきたのだが、そこにも事業主からの影の圧力があったのだろう。
日経も取り上げているが、自動車業界は外国人労働者で持っている。群馬の大泉はスバルの故郷である。知人が言うには、そこはかつてから外国人だらけだったと。安い外国人に頼っていたのである。これはスバルに限らず、日本の自動車業界の姿らしい。
今の時代、企業は自分で考え、工夫すべきである。政府はその方向へ企業を導かないといけない。「老人を頼りにしてどうするのや」と思う。かつてサラリーマンだった頃、コピーは大量でないかぎり自分でしていた。運動のためである。その時、コピー機の前に定年近い男性が立っていると嫌だった。トロトロするのが目に見えるから。しかも年長者に教えないといけないかもしれない。
つまり、老人の多くは昔流の仕事しかできない。新しいことに向いていない。そんな老人に頼る企業なんて、ろくなものではない。企業自身がご老体か。老人に頼っていいのは、マンションの管理業務などの「運動不足解消」的な仕事である。
日本企業は安い労働力を求め、韓国に行き、中国に行き、今はベトナムなどを目指している。要するに、極論だが、昔の品物を昔の方法で生産しているのだろう。
そうだからか、今にわかに注目を浴びているロボット(フィジカルAI)を開発し、活用しようとの意欲に乏しかった。だから気づけばアメリカはもちろん、中国にも大差をつけられているそうな。
何回も書くが、通勤問題も同じである。東京の中心から離れれば、従業員は通勤地獄から逃れられる。首都圏で大地震が起きた場合の被害を少なくできる。地方の活性化にもつながるし、子供が喜ぶこと請負である。両親として子供と一緒にいられる時間が増える。
どうして政府は地方に企業を向かせないのか、不思議でたまらない。企業の味方である経団連が提案すべきかもしれない。「筒井はん、頑張ったってんか」。企業が他方に移れば、不動産会社や電鉄会社の従業員以外は拍手喝采だろう。
それとも老人、婦人が手一杯になれば、次の狙いは猫の手なのか。今すでに、テレビで猫が大活躍中だが。

2026/01/14


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