
最初にタンザニア国についてまとめておく。旅行でタンザニアに大きな変化を感じたからである。1994年当時は「貧しい国」との印象が強烈だった。ケニアとの対比でもある。しかし今回、タンザニア経済には、日本から消えた勢いがあると思えた。
キリマンジャロ空港に初めて降り立ったところ、南米の地方空港と差はなく、整っていた。主要幹線は舗装され、1994年当時の未舗装で土煙の立つ道路は、過去の悪夢でしかなかった。未舗装の道もラフロードとは程遠かった。
電気はもちろんある。停電は瞬間的なものを経験したが、すぐに回復するから十分許せる。むしろ、マサイの経営するロッジに電気が通じていることに感心すべきだろう。
そこでタンザニア経済についてGeminiに質問したところ、「タンザニアは東アフリカの中でも非常に安定しており、経済成長が際立っている国の一つ」だそうである。実質経済成長率は年間6%とある(他の資料でも確認した)。インフラ投資(鉄道、水力発電など)、農業、鉱業(金、ダイヤモンド、宝石の1つであるタンザナイト)、観光業などが経済発展を支えており、これまで東アフリカの中心国だったケニアを追い越すほどになっているらしい。
というのも、タンザニアは民族紛争が少ない(特定の民族が支配していない、言葉もスワヒリ語という東海岸で自然に生まれた言語が国語になっている)とのことと、1961年から64年にかけての独立時の政治が優れていたことにあるようだ。宗主国がイギリスだったことも政治的に(食文化面では問題だろうが)幸いしたのだろう。
Geminiの回答で不思議だったのが「鉄道」である。「そんなのあるんかい」と再度質問したところ、タンザニアというか東アフリカの中心的な(対アラブの)貿易港だったダルエスサラームから、内陸各国が面しているビクトリア湖までの鉄道建設が進んでおり、タンザニアの首都ドトマ(そんな都市があり、かつ首都だとは初耳)まですでに開通しているとか。
観光業についてはもう一度取り上げたいと思うが、要は日本よりも優れた発想に基づき、今のところ自然を守りつつ経済資源化を達成している。一言述べれば、入域料の徴収システムが整備されている。つまり、あっという間に10万円近く、さらにはそれ以上を外国人が使い、かつ自然を壊さないように整備されている。富士山と大差である
もちろん国内の生活格差は大きい。たとえばマサイ族は虐げられている、もしくは彼らの多くが昔からの生活に固守しているため取り残されつつあると感じたのだが、この格差の取り扱いが今後のタンザニアの課題として残るだろう。さらに経済発展において中国の影響が強い(タンザニアは中国以外の国とバランスを取ろうとしている)こともある。
写真、上はオルドイニョ・シンガイを案内してくれたマサイのガイドである。山頂で民族衣装姿になった。下はアルーシャの4星ホテルの新聞である。「タンザニアの新聞はどんなかな」と手にして、中国人向けの新聞だと気づいた。


2026/02/23