川北英隆のブログ

リトルメルーへ

2500m地点に建つミリアカンバ小屋に泊まった翌日は、3500m地点のサドル小屋(メルー本峰のビッグメルーとリトルメルーとの峠の小屋)を目指した。小屋に着いた後は高所順応を兼ね、リトルメルー(3820m)を往復した。
小屋を出ると相変わらず林の中の道が続くのだが、植生が少しずつ変化していった。キリマンジャロで見たような(見覚えのある)花が登場してくる。ロベリア(ポールのような花を咲かすキキョウ科の多年草)の類が現れ、森林に隙間が多くなる。要は熱帯の(ほぼ赤道直下の)日差しが注ぎ始める。
キク科の花も目立つようになる。松明のような花が咲くトリトマ(シャグマユリ属)も咲いていた。キリマンジャロで見かけ、鮮明な記憶として残っているキク科の乾燥したような花、ヘリクリサム・ニューイ(Helichrysum newii)が咲いていたのは嬉しかった。
そんな花探しの間にリトルメルーが間近になり、鞍部にサドル小屋が見え始める。灌木の中に建てられた、規模的にはミリアカンバ小屋と同程度の小屋だった。設備は、手を洗える分だけミリアカンバよりも上だった。
小屋の部屋割りが決まり、昼食と小休止の後、リトルメルーを往復した。灌木の稜線に付けられたジグザグの道を登ればいい。頂上部は3つに分かれていた。東側に大きな岩があり、中央と西側にピークがある。最高点は西側のピークだった。
午後、雲が多くなる。とはいえ山頂からはビッグメルーやアルーシャ国立公園の平原部を眺めることができた。
小屋へは往路を戻った。比較的早い時間に夕食を食べ、深夜にビッグメルーへの出発に備えた。
上の写真はヘリクリサム・ニューイである。下はリトルメルーからメルー本峰である。登頂するには大噴火でえぐれた手前の稜線(火口北側の稜線)の縁を登っていく。本峰の奥が爆裂火口の南側の稜線である。アップ下写真では分かりづらいが、爆裂火口内に新たに噴出したアッシュコーン(火口丘)の姿もある。
20260224ヘキクリサムニューイ.jpg

20260224リトルメルーからのメルー山.jpg

2026/02/24


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