川北英隆のブログ

海外旅行者に対する二重価格

姫路城の入場(入城)料が二重価格になった。姫路市民でなければ2.5倍、2500円を払わないといけない。この差について、「市民は姫路市に税金を払い、城の保存・継承に貢献してっている」とする。正しい理由だ。
とはいえ日本全体として整合性がとれていない。本来は日本政府として対応すべきである。つまり前から何回か書いているように、海外から訪日する場合、100ドルでも200ドルでも徴収すべきである。この点、日本政府はアメリカのESTA(Electronic System for Travel Authorization)を真似た制度、JESTAを導入しようと、そのための法制度(入管難民法改正案)を今国会に提出したとか。
問題はその手数料で、数百円から数千円程度の範囲で検討とある。安すぎる。姫路市の主張の裏を返せば、「外国人は訪日して日本のインフラを使うのに、その整備のための税金を払っていないわけだから、日本のインフラ使用料を払ってほしい」と理屈付けていい。
現に京都は多大な迷惑を被っている。
昼間に京都駅から新幹線を使おうとすると、駅は大混雑である。スーツケースにぶつかりそうになる、改札は戸惑う外人で大行列、駅中の売店ではレジに長蛇の列、新幹線の乗り降りに大きな荷物を持った外人が狭い乗降口をトウセンボウするなど。
錦市場という狭い商店街が大混雑、のろのろ歩きが常態になり、通常の買い物ができなくなっている。古くからの日常食品の店が次々に廃業し、今や通りは飲み屋街、屋台街に変わっている。だから今の錦を訪れて「これが錦なんや」と思うのは、騙しに遭ったようなものである。
それだけかと思っていたら、時々カミさんが買い物に行くT百貨店の開店時間が、10時から10時半に変わるらしい。理由はというと、観光客増によってバスが混雑するようになり、従業員の通勤負担が増しているからだとか。時間の変更は8月1日かららしい。真夏の10時半はもはや猛烈に暑い。「買い物でけへん」とカミさんにボヤかれた。
政府として、海外からの観光客から料金を徴収するよう主導すべきである。観光地や博物館などの二重価格も地方自治体に要請し、義務化すべきである。寺社に対しても拝観料の二重価格を要請すべきで、応じなければ文化財の修繕費は自前で払えと言うべきである。かつて京都が寺社に対し、固都税を課そうとしたが、猛反発を受けて断念した。
そもそも外人が宗教活動の一環として寺社を拝観するとは99%、考えられない。とすれば寺社は「拝観料」と称した観光収入、事業収入を得ているわけだから、外人の「拝観料」を高くし、その一部を政府がもらっても、何も悪いことはない。
もっといえば、寺社は地方政府も含めた日本のインフラを外人に使わせ、拝観料を得ているわけだから、政府として外人からインフラ使用料を徴収する権利があり、そのインフラ使用料を寺社が代行して徴収するだけである。
ということで、日本国に対して「もっと脳ミソ、頑張ろ」と叫んでおこう。観光業者に配慮するだけが能ではない。

2026/03/06


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